2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 『魔弾の奏者』

楽しげに、愛らしく Giocoso amabile 優美に、謳う如く grazioso cantabile 絶え入りそうに morendo 消えるように perdendosi少女の弾く――88の、その弓弦 調べは甘く……狂おしく それは天国へ導く招待状 届けられしは、千早雅之 差出人の名は、無いトーキョー…

 『革命前夜の鎮魂歌』

革命こそ人類の歴史だった。 正義という名の旗の下、多くの奴らが散ってった。 ――ならば、アヤカシの歴史は? 「俺達が歴史を創るのさ――」 奢る奴らに鉄槌を。 弱き奴らを生贄に。 「敵の敵は味方――だから私はこいつを渡す」 俺は支配者を引き摺り下ろす。 …

 『砕世の綺想曲-vuide-』

思い出しなさい 過ぎし日に交わした約束を 紡ぎ続けなさい 互いに交わした、言の葉を 幾多の時が流れようとも 何処の地に生れ落ちようとも…… それは必ず縁を交差させるもの。 それは定めであれど運命でなく―― なればこそ…… 互いの言の葉を、忘れる事の無きよ…